Profile
プロフィール
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1935年東京出身、脚本家・劇作家・演出家。
東京大学文学部美学科卒業後、1959年にニッポン放送へ入社。
「倉本聰」のペンネームで脚本家としての活動を行い1963年退社後に独立。
1977年富良野に移住して居を構えると、1984年から役者やシナリオライターを養成する私塾「富良野塾」を主宰。代表作には国民的ドラマ「北の国から」をはじめ「優しい時間」「風のガーデン」の“富良野3部作”の他、「前略おふくろ様」「昨日、悲別で」「ライスカレー」など多数。
2024年秋には構想60年の映画脚本「海の沈黙」を手掛けるなど数々の名作を輩出。
2006年より「NPO法人C・C・C富良野自然塾」も主宰し、閉鎖されたゴルフ場に植樹を行い、元の森へと返す〈自然返還事業〉と、そのフィールドを使った〈環境教育プログラム〉にも精力的に力を注ぐ日々を過ごしている。 -
Philosophy
倉本ドラマ、その年輪。
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澄んだ作品が書きたかった。
Biography
略歴


昭和 9年(1934) |
12月31日、自然科学書籍の出版社「日新書院」経営の父・山谷太郎、母・綾子の三男二女の次男として東京・代々木に生まれる。 本名、山谷馨(やまや かおる)。 |
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昭和10年(1935) | 0歳 | 戸籍上公式には1月1日生まれ。当時の慣例によるもの。 |
昭和30年(1955) | 20歳 |
東京大学文学部入学。 俳優座スタジオ劇団・劇団「仲間」文芸部に入る。 |
昭和33年(1958) | 23歳 | 10月14日(秋田放送)ラジオドラマ「邑(むら)の火」(原題「鹿火」カビ)放送。山谷馨の名前で脚本家デビュー。 |
昭和34年(1959) | 24歳 |
1月「この太陽」(毎日放送)倉本聰のペンネームで連続ラジオドラマを手掛ける。 3月東京大学文学部美学科卒業。 4月ラジオ放送局のニッポン放送に入社。主にラジオドラマの制作・演出を担当する。 |
昭和36年(1961) | 26歳 |
「パパ起きてちょうだい」(日テレ59年より放送中)に途中参加、倉本聰の名でテレビドラマデビュー。 その後も、内職厳禁の会社に内緒で、テレビドラマの脚本を書く。 |
昭和38年(1963) | 28歳 |
原作・脚本を手掛けた「現代っ子」(日テレ)が大ヒット。 日活で中平康監督により映画化された「現代っ子」(劇場版)もクリーンヒット。 劇団・仲間で舞台「地球光なさい」上演。 ラジオ、テレビ、映画、演劇を制覇し、ラジオ局ニッポン放送を退社、脚本家として独立する。 |
昭和46年(1971) | 36歳 | 「おりょう」(CBC)日本民間放送連盟賞テレビ娯楽最優秀賞。 |
昭和47年(1972) | 37歳 |
「風船のあがるとき」(HBC)日本民間放送連盟賞テレビ娯楽優秀賞。 「赤ひげ」NHK(第19話「ひとり」)文化庁芸術祭テレビ部門優秀賞、厚生省児童福祉文化賞。 「ぜんまい仕掛けの柱時計」(NHK)文化庁芸術祭テレビ部門優秀賞。 |
昭和48年(1973) | 38歳 | 「祇園花見小路」(CBC)日本民間放送連盟賞テレビ娯楽最優秀賞。 |
昭和49年(1974) | 39歳 |
NHK大河ドラマ「勝海舟」で、スタッフと衝突。北海道(札幌)に遁走。札幌で書き続けるも、途中降板。 「6羽のかもめ」(フジ)ギャラクシー賞。 |
昭和50年(1975) | 40歳 |
「ああ!新世界」(HBC)ギャラクシー賞。 「うちのホンカン」(HBC)毎日芸術賞。 「前略おふくろ様」(NTV)ゴールデン・アロー賞放送賞、毎日芸術賞。 |
昭和51年(1976) | 41歳 | 「幻の町」(HBC)文化庁芸術祭優秀賞、芸術選奨放送部門文部科学大臣賞。 |
昭和52年(1977) | 42歳 | 富良野へ移住。 |
昭和53年(197/) | 43歳 | 映画「冬の華」(東映)を手がける。 |
昭和56年(1981) | 46歳 |
「北の国から」(フジ)テレビ大賞・山本有三記念「路傍の石」文学賞。 映画「駅 STATION」(東宝)日本アカデミー賞最優秀脚本賞、キネマ旬報ベストテン脚本賞、毎日映画コンクール脚本賞。 |
昭和57年(1982) | 47歳 | 「君は海を見たか」(フジ・リメイク版)を手がける。 |
昭和58年(1983) | 48歳 |
富良野市西布礼別地区心和農場所有の原野を借り受け、富良野塾開設の地とする。 「波の盆」(日テレ)文化庁芸術祭テレビ部門大賞。 |
昭和59年(1984) | 49歳 | 富良野塾第1期生入塾。 |
昭和61年(1986) | 51歳 |
「ライスカレー」(フジ)を手がける。 山路ふみ子文学財団特別賞。 |
昭和62年(1987) | 52歳 |
「北の国から'87 初恋」(フジ)小学館児童出版文化賞。 フジ「北の国から」シリーズ ギャラクシー賞・愛の賞。 |
平成 2年(1990) | 55歳 | 「失われた時の流れを」(フジ)ギャラクシー賞テレビ部門大賞。放送文化基金テレビドラマ奨励賞・児童特別賞、日本民間放送連盟賞テレビドラマ最優秀賞。 |
平成 4年(1992) | 57歳 | 「北の国から'92 巣立ち」(フジ)、ラジオドラマ「今日、悲別で」日本民間放送連盟賞最優秀賞。 |
平成 8年(1996) | 61歳 | モンブラン・デ・ラ・キュルチュール賞受賞。 |
平成10年(1998) | 63歳 |
「町」(フジ)芸術祭テレビドラマ部門大賞。 オメガ・アワードの国際賞受賞。 |
平成12年(2000) | 65歳 |
紫綬褒章受章。 倉本が“創造役”として一から携わった「富良野演劇工場」が落成。 |
平成14年(2002) | 67歳 |
「富良野塾」として、北海道地域文化選奨受賞。 北海道新聞文化賞特別賞受賞。 「北の国から2002 遺言」(フジ)向田邦子賞。 フジ「北の国から」菊池寛賞受賞。 |
平成15年(2003) | 68歳 | 富良野市名誉市民となる。 |
平成17年(2005) | 70歳 | 北海道功労賞芸術文化部門受賞。 |
平成18年(2006) | 71歳 | 環環境保全を目的としたNPO法人「富良野自然塾」を主宰。 |
平成22年(2010) | 75歳 |
25期26年間続けた富良野塾を閉塾。 演劇活動を中心とする創作集団「富良野GROUP」を旗揚げ。 春の叙勲 旭日小綬章受章。 |
平成23年(2011) | 76歳 | 「マロース」上演(閉塾後の新作舞台)。 |
平成25年(2013) | 78歳 | 東日本大震災後の福島を舞台にした実験舞台「ノクターン」を上演。 |
平成27年(2015) | 80歳 | 「ノクターン」本公演で被災地を中心に日本各地を廻る。 |
平成29年(2017) | 82歳 | 熟年層に向けて新設した連続ドラマ枠シルバ―タイムで「やすらぎの郷」(テレ朝)を半年間放送。 |
平成30年(2018) | 83歳 | ギャラクシー賞55周年記念賞受賞。 |
平成31年(2019) | 84歳 |
「やすらぎの郷」の続編「やすらぎの刻~道」を、1年間放送。脚本家の主人公が書くシナリオ「道」は、戯曲「屋根」がベース。 「昭和」「平成」「令和」に渡る現役作家となる。 |
令和 3年(2021) | 86歳 |
3月「北の国から」の黒板五郎役・田中邦衛氏逝去。 最新作「北の国から2021ひとり」を書下ろし、映像化し映像葬として霊前に捧げたいと望むも、フジテレビの理解と協力が得られず断念。 「北の国から放映40周年」に全国から集まったファンの前で、その一部が本読みという形で披露され故人を偲ぶ。 |
令和 6年(2024) | 89歳 | 36年ぶりの劇映画「海の沈黙」公開。 |
令和 7年(2025) | 90歳 | 日本アカデミー賞 会長功労賞受賞。 |